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眼内操作時の長さ指標

白内障手術は顕微鏡を使って肉眼で見えるより拡大された眼内を観察しながら行う手術です。ですから、顕微鏡下で直径5.5mmのCCC(前嚢切開)を作成するには、肉眼での長さ感覚と全く異なるため長さ指標即ちスケールを用意しなければ正確な5.5mmを決定できません。また、散瞳径、核の大きさ、核の厚さ、エピの厚さ、前房深度、角膜径、トンネルの長さ等、正確な長さを知ることはとても重要です。しかし、スケールを使ってそれぞれを測定することは煩雑なため、それに代わる指標が必要になります。


即ち、角膜径12mm程度、水晶体径10mm程度、水晶体厚5mm程度、チップ径0,8mm程度、スリーブ径1,3mm程度であるためこの長さと比較することで大体の長さが類推できるでしょう(程度:症例や使用する器具により正確な長さはそれぞれ異なりますが大体この程度の長さです)。そして、この長さ指標を使い正確な長さを類推して手術に応用することはとても重要です。初心者は、後囊破損を極度に恐れるあまり超音波を後囊方向に発振することを嫌います。しかし、この長さ指標により正しく核の大きさやチップの長さ、後囊までの距離を類推できればどこまでチップを刺入できるかを正確に判断できるでしょう。恐れを抱いている間は、手術は決して上達しません。正確に水晶体の解剖を理解した上で、手術時には核を詳細に観察しながら論理的に手術を施行しましょう。

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