通常の手術用顕微鏡では、水晶体核の性状や大きさを観察することは出来ません。このため、白内障手術は、エピヌクレウス中に埋もれた核の性状や位置を想像して、大体、後囊近くにはあるだろうからと考えて、分割フックをエピヌクレウスの深い位置まで刺入して核分割を行う手技が一般的です。...

指先フェイコで、核をクルクル簡単に回しましょう。 https://youtu.be/dtmfigSU7_c

白内障手術のプライベート用教科書を書き上げてから、多くの手術修練医にこの教科書を使って教育を行ってきました。しかし、理解し難い所や簡単ではない手技があることに気付かされ、更に改良を加え、簡単でマスターしやすい白内障手術の開発を続けてきました。...

眼科剪刀、持針器、開瞼器、排水器、水かけ用（40倍イソジン液）20ccシリンジ、灌流液注入用5ccシリンジ、一段針、27G鈍針4本、分散型OVD、凝集型OVD、viscoadaptive型OVD、24G V-Lance(15度ナイフ、1mmスリットナイフ)、2.4mmスリッ...

ホワイトボード等に、手術患者情報を表示して注意事項、特別な使用機器、眼内レンズ等を書き入れスタッフと情報共有を図ります。また、術前の患者確認にこのボードを利用します。

ミドリンP、ネオシネジン、ブロナックの３剤を等量混合して、手術１時間前から15分間隔で点眼することで十分な散瞳が得られます。 ミドリンPアレルギー患者では、ミドリンMとブロナックの混合溶液を手術１時間前から点眼します。これでは十分な散瞳が得られない場合があるため、前房穿刺後...

どんなに素晴らしい手術をしても術中に患者さんは強い痛みを感じると手術が下手だとか失敗されたと感じるようです。ですから、麻酔を十分に効かせることが最重要事項です。 高度近視、落屑白内障、チン小帯脆弱等の患者さんは術中毛様体牽引に伴う毛様痛を感じます。この痛みは点眼麻酔では鎮痛...

術後眼内炎を発症すると失明に至ることもあるため、消毒、洗眼は十分行いましょう。しかし、患者さんにとっては術前の洗眼が最も不快な処置であるため、協力を得難い処置です。 このため、十分に洗眼を行うことは意外と難しいものです。そのため、消毒液をかける処置と眼球を洗う処置とは別々の...

凸凹のある部位（内眼角近傍）に伸縮性の低いドレープを隙間なく貼り付けることは意外と難しいものです。このため、伸縮性のあるテガダームでドレープと皮膚、睫毛を覆い感染予防する必要があります。 呼気の漏れは術中感染の原因になり、硝子体手術時のレンズのくもりの原因にもなる為その予防...

初心者にとっては、初めて実際の患者さんに対してメスを振るう場面であり執刀の最初の手技でもあるため強い緊張のもと手が震える術者も多い手技です。 この手の震えを抑えて正確な穿刺を行うため両手による手技が必須です。角膜輪部の2時−２時半に穿刺を行うため左手による手技になりますが、...