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器具を握る力の程度

最大握力での握りを10として10段階に握る力を程度分けすると、1-2程度の握力で把持してください。現在の自身の把持力の確認方法ですが、シリンジを超音波プローブを握る握力で握って下さい。次に、指導医等にシリンジをゆっくり引き抜いて貰いましょう。この時、抵抗なく引き抜けるのが正しい把持する握力です。



あまり指先に力を入れすぎるとすぐに疲労してしまいます。また、指先が震える原因になったりもします。そして一番の問題は、眼球や器具から受ける微妙な抵抗力を感じにくくなり眼球の上下転、内外転を修正することが困難になります。更に、ゆっくりで精巧なチップ先端の動きを妨害します。前述したように、白内障手術の特徴は、器具を持った手に重さや抵抗を感じない手術です。何らかの抵抗がある場合は、正確な眼内操作が行われていない場合が殆どです。例えば、テコの動きができていないなどです。その結果、角膜に皺がより、眼球が上下内外転しています。また、器具が開瞼器等に引っかかっていることもあり、この状態が急激に解放されると重大な合併症につながる危険があります。このような抵抗感を繊細に感知するためには、ほぼ力を加えない器具の把持が重要です。

練習方法は、利き手に超音波プローブ等を把持して自身の逆手でそれが引き抜ける程度の把持力を指先に覚えさせることです。また、感覚的には器具が手の上に乗っている感じで把持はしていません。

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