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前房穿刺(サイドポートの作成)

更新日:2021年11月23日

初心者にとっては、初めて実際の患者さんに対してメスを振るう場面であり執刀の最初の手技でもあるため強い緊張のもと手が震える術者も多い手技です。





この手の震えを抑えて正確な穿刺を行うため両手による手技が必須です。角膜輪部の2時−2時半に穿刺を行うため左手による手技になりますが、左手が上手く使えない術者は右手を動かし左手で支えるようにナイフを扱うとできる様になります。サイドポートの位置は角膜創口部から90度離れた位置が人の感覚として扱いやすいのでそれを意識して穿刺部位を選択しましょう。即ち、2時にサイドポートを作成したら角膜創口は11時に作りましょう。

使うナイフは浅前房や奥目にも対応できるためベベルの付いたものを奨励します。穿刺角度は、CCC縁からやや水晶体の中央寄りを目指して穿刺します。そうすれば、例え前嚢に穿刺してもCCCの亀裂を誘発しないからです。また、器具の出し入れを考慮すると、穿刺部は下方スロープになっていると使い易いからです(図9)。穿刺幅は0.8-1.0mm程度とすれば、輪部近くの角膜厚は約1.0mm程度のためどんな角度で刺入してもトンネルは正方形からトンネル方向に長い長方形になります。

安全な穿刺を行うコツを以下に述べます。開瞼器の装着直後は、眩しさのあまり照明燈を固視できる患者さんは皆無です。このタイミングで、両眼の開瞼と照明燈の固視を指示します。この時、目の動きが止まればその後の声かけを止め、サイドポートの穿刺を行います。その後、手術開始を患者さんに伝えます。医師の声掛けだけで眼球が動いてしまう患者は相当数います。

鑷子による固定は必ず結膜出血を起こすため、術後目が赤い事を異常に気にする患者さんが多いことも不必要な手技と考える要因です。また、鑷子による固定を行っても急激な眼球運動を完全に抑えることは不可能でもあります。初心者は両手を使った手技をまずマスターすることが大切で、徐々に片手での手技をマスターして行けば良いと考えます。

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