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Phaco machineのフットスペダルの操作方法

更新日:2021年11月29日

水晶体の性状は患者さんごと千差万別で至適な吸引圧や超音波発振強度は患者さんごとに異なっているためそれに合わせた手術を行う必要があります。このため、フットペダルによるPhaco machineのコントロールが重要です。柔らかいエピに強度の超音波を発振し、高吸引圧で吸引すれば必ず事故は起こります、フットペダルによる繊細なコントロールが必要です。





シグネチャー、センチュリオンともフットペダルの踏みしろは狭く軽く踏んだだけで吸引圧や超音波強度は大きく変動します。このため、繊細なフットペダルのコントロールが必要になります。旧型の機器に比べて、最高吸引圧、超音波による核破砕力が比較にならないほど高値になったことに加え、タイムラグなくフットペダルに連動して調節可能になっています。このため不用意にフットペダルを踏み込むと、急激に強い超音波が発振され事故に繋がってしまいます。両者のフットペダルの違いですが、センチュリオンは、ゆっくりペダルを踏み込んでゆくと超音波が発振モードに入る時に、バイブレーションを足に感じます。その後の超音波強度の上昇は音色の変化で判断できます。シグネチャーのフットペダルは、超音波の発振モードに入ると音色だけが変わります。リニア設定では最高吸引圧になるのは、超音波が発振される直前のため、超音波モードに入る直前のペダルの位置を探し当てることが重要です。ペダルをゆっくりと踏み込むことができれば、その位置を知ることは上記を指標にすることで容易に判断できます。

それでは手術を行う前に、自分の使っている機種がペリスタなのかベンチュリーなのか、それと設定値の詳細を確認してください。加えて、テストチェンバー内で、超音波を発振して、音色の違いを確認ください。

旧型では、パネルとリニアの二択でしたが、最新の機種はその混合で設定可能になっています。パネルとは、フットペダルを踏むと、0であった吸引圧や超音波強度がある一定値になりそれが保持される設定方法です。リニアは、フットペダルを踏み込むに従って吸引圧や超音波強度が上昇して行く設定です。最新機器は、フットペダルを踏むとある数値まで急激に数値が上昇し、その後は踏み込むに従い数値が上昇する様に両者の良いところを取り入れた設定ができる様になっています。ペリスタは吸引口に核や皮質がオクルージョンしないと吸引圧が上昇しませんが、センチュリオンのペリスタシステムではオクルージョン後は、急激に吸引圧が上昇するためタイムラグは感じ難くなっています。

それではフットペダルの踏み方ですが、ビデオでDr.HとDr.Kの比較をしながら以下を読んでください。核の性状やエピの状態に合わせて至適な値を探りながら繊細にフットペダルをゆっくり踏み込む必要があります。その後、至適値に達したらその値を一定に保つ様に手術を行います。また、至適値を超えてフットペダルを踏み込んでしまった場合は、少しだけフットペダルを戻すことです。折角至適値近くまで近づいたのに大きく動かしてしまうとまた最初から至適値探しをやり直さなければなりません。ですから、戻す場合も繊細に動かすことです。Dr.Hの手技を観察すると、大きく踏み込んでしまうことで至適値を大きく行き過ぎ危険を感じてまた大きく戻すを繰り返しています。これでは、至適値にはいつまでも到達できません。Dr.Kの様に至適値近くまではやや大きく踏み込み、至適値近くになったら繊細に探りを入れる踏み方を行い至適値を探り当てる手術が良いと考えます。

手術侵襲と合併症を最小限に止めるためには、個々の患者さんの目の性状に合わせた手術が重要です。また、眼内の状況も手術の進行に伴い刻々と変わって行くためその変化を詳細に観察し、両手で感じ、脳内で分析、判断する必要があります。こうした術者の判断に基づき、フットペダルでPhaco machineを操り安全に手術を行い、合併症の発症率を0に限りなく近づける様な手術を目指すべきでしょう。最新のPhaco machineは術者の意図通りに反応してこうした手術を可能にしています。

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