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麻酔

どんなに素晴らしい手術をしても術中に患者さんは強い痛みを感じると手術が下手だとか失敗されたと感じるようです。ですから、麻酔を十分に効かせることが最重要事項です。



高度近視、落屑白内障、チン小帯脆弱等の患者さんは術中毛様体牽引に伴う毛様痛を感じます。この痛みは点眼麻酔では鎮痛できませんが、牽引の掛かる極短時間だけ感じるもので我慢の限界を超えることはほぼありません。ですから、こうした素因を持つ患者さんには事前に痛みを感じる可能性を説明するとともに、術中に声掛けで痛みの軽減を図りましょう。

さて実際の点眼ですが、入室直前にベノキシール1回と入室後4%キシロカイン1回、洗顔前1回、洗顔後1回、ドレーピング後1回行えばほぼ無痛で手術は行えます。効果時間は症例毎千差万別ですが、早い方で8分後ぐらいから痛みを感じ始めます。手術をそれまでに終えるか、痛みを感じる様なら再度麻酔液を点眼ください。

散瞳剤の点眼やぶどう膜炎による結膜充血がある患者さんは点眼麻酔が効きにくいため通常より十分に麻酔剤を点眼しましょう。

キシロカインアレルギー患者さんには、キシロカインの代わりにベノキシールを使うことで対応できます。

患者さんの中には眼瞼皮膚の知覚も麻痺すると誤解していることがあるため、眼瞼部に麻酔はしていないため感覚は正常ですがこれからメスを入れる場所には十分麻酔が効いていることを説明して安心させてあげてください。また、液体をかけるとその度に瞬目する患者さんも多いですが水のかかる感覚は麻痺していないことを説明して瞬目を止める必要があります。

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