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超音波プローブの刺入角度

更新日:2021年11月29日

果たして正しい角度はどれくらいか?

初心者は概してプローブを可能な限り寝かせています。その理由は、後囊破損を極度に怖がるためでしょう。しかし、プローブを寝かせる事が後囊破損の予防に繋がっているのでしょうか?








前述した様に、水晶体核は水晶体中央部よりやや後囊寄りに位置します。しかし、後囊破損を極度に恐れる術者の想像する核の位置は前嚢近辺であると思われます。このため、実際にはエピまたは核表面を核と誤解していると考えられます。この誤解により、フットスイッチに不慣れな初心者は核に発振する強めの超音波をエピに発振してしまいそのまま囊を誤吸引し後囊破損につながる事が多々あると思われます(図14)。

4分割目の核を引き摺り出すためには、核をチップでどの様に把持して引き摺り出せば良いのでしょう(図15)。超音波プローブが寝た状態では、周囲の核に邪魔され引き出すことは困難ですが(図16)、プローブが立った状態(図17)であれば周囲の核に邪魔されることなく引き摺り出すことが可能です。この様に、超音波プローブは45度からそれ以上立てた状態が推奨されます(図18)。図18のように直角二等辺三角形になるため、45度程度が良いと思います。皆さんの現状の角度と比較してください。

角度を付けた場合のもう一つのメリットは、奥目の患者さんの手術時でもプローブが前頭骨に邪魔されずに手術が可能になります。元々プローブが寝ている術者はプローブが骨にぶつかって手術がとても施行し難いです。

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